国勢調査は「黒塗り」で提出? 東都新聞の記者の吉岡エリカ(シム・ウンギョン)に、医療系大学の設立計画に関する極秘情報が届いた。「政権がひっくり返るかもしれない」と意気込むデスクから、情報の確認と真相究明を指示された。, その頃、内閣情報調査室の杉原(松坂桃李)は、現政権に打撃を与えるようなニュースをコントロールする仕事を命じられ葛藤していた。「国民に尽くす」という信条が揺らいできたとき、尊敬する元上司の神崎(高橋和也)がビルから飛び降りて自殺してしまう。神崎は内調にマークされていた。, 真相に迫ろうともがく新聞記者、国民に尽くそうと葛藤するエリート官僚の人生が交差したとき、ある事実が明らかになる。, 東京新聞記者の望月衣塑子の著書を原案に、政権批判に繋がる政治の問題を扱う日本映画は、最近では少なかった。加計学園疑惑をモチーフにしているわけだが、微妙な問題に挑戦しながらも、きちんとしたエンタメ作品に仕上げている点がすばらしい。, 政治という大きなものを難しい言葉と共に描くのではなく、その中で翻弄される人間の視点で描いたのが大きい。それも、新聞記者と官僚という、本来、対立する立場にいるはずの二人が、大切な人の死に直面して共闘するというサスペンスには、ハラハラドキドキさせられ、エンタメの醍醐味を感じた。, 監督の藤井道人は32歳の新鋭。この映画のオファーが来るまで新聞を読んだことがなかったという。「なぜ新聞を読まなかったのか。なぜ政治が嫌いだったのか」と自分自身を掘り下げるようにこの映画に挑んだ。, しかし、この映画のラストは、決してスカッとするものではない。ある意味、ここからだ!というところで終わってしまう。それは今まさに起こっている出来事を描いているからに他ならない。これから現実に起こることの余白を残したラストに何を感じ、どう動くか、まさに観客が問われている。, SMAP「Joy! 池内了; 古賀茂明; 杉原浩司; 望月衣塑子 『武器輸出大国ニッポンでいいのか』 あけび書房、2016年9月23日。 映画「新聞記者」は、加計学園をあてこすった事件が話の中心で、ここがまさに現実の仇をフィクションで討っているところ。 劇中での医療系新大学設立の国家戦略特区申請はどう描かれているか、要点を列記していきます。 日々、世間を賑わせるニュースや、心ときめく事など気になることがたくさんありますよね!. (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({}); #新聞記者この映画を持ち上げるツイートで劇中の内閣調査室が怖い!というのがよくある。別の意味で確かに怖い。省庁や政府への痛手となる不祥事の類が起こるたびに、ボス自らツイッターでのクソリプ人海戦術を指示する組織だから。映画制作過程で工作として効率悪すぎると誰か指摘しなかったのか。, #新聞記者隠蔽を図る組織と暴こうとする組織。現実の仇をフィクションで討とうとする作品でも、そこで面白い攻防を描ければ映画としては傑作になりうる。しかしこの映画はそれができず、ご都合主義な偶然とゴリ押しに頼った。ここが一番駄目で、駄作に終わった原因。, #新聞記者“企画協力”に森達也と寺脇研の名があり脱力。森はフェイクを流してきた側の人間ですよ。著書「下山事件」で実行犯は誰それだと断言する証言や、犯行に使われたという車種の証言を捏造し、証言者の遺族である柴田哲孝に告発された。そして「下山事件」文庫化の際に見苦しい言い訳をしていた, #新聞記者パンフレットも買ったが、表紙込み20Pで隙間の多いレイアウトで情報量は少ない。製作の河村光庸のメッセージはガチガチのあちら界隈のそれ。プロダクションノートで、主演のシムの頭には発音やイントネーションも含め日本語の台詞が完璧に入っているとあるが、あのカタコト台詞でそれは…。, #新聞記者こういう現状認識のプロデューサーなので、映画がああいう出来なのも納得。 pic.twitter.com/oFdtRQM3jH, 映画「新聞記者」は、加計学園をあてこすった事件が話の中心で、ここがまさに現実の仇をフィクションで討っているところ。劇中での医療系新大学設立の国家戦略特区申請はどう描かれているか、要点を列記していきます。ネタバレ等気にする方は映画を見るまでこれ以降は読まないでください。#新聞記者, ・冒頭から「総理のお友達だから優遇しんてんじゃねえの~」とか、認可先が内閣府だから官邸の肝いりだ!とか、医療系なら厚労省じゃないのかと記者の会話で誘導・演出が稚拙で基本全部台詞で説明するこの映画だが、国家戦略特区の説明はまるでしない。むろん岩盤規制への言及も無し #新聞記者, ・文科省で汚職の罪を被り辞めさせられた実直な元官僚として描かれる人物(現実と全く異なるが前川喜平がモデルらしい)が、新設計画は目的のわからないものなので断ったと主人公の取材に対し苦々しく話す・特区申請に携わっていた官僚が自殺。のちに遺書が見つかる。 #新聞記者, ・遺書は、新設大学の運営を行うのは総理の友人の会社で、そこに大量の国民の税金が流れる。そんな計画に携わるのは耐えられないので自殺するという内容・善玉官僚(松坂桃李)が、このまま特区申請されてしまっては自殺した官僚(元上司でもある)の死が無駄になってしまうと正義感に燃える #新聞記者, 終盤、特区申請の真の目的が明かされる。それは以下のようなもの・政府は生物兵器の実験場を作ろうとしている・特区申請されているのは、生物兵器が製造可能な施設を持つ大学・大学設立の本当の目的は医療ではなく軍事・平和利用のための研究というのは表向きの目的 (続く) #新聞記者, ・軍事転用可能、戦争に転用可能な研究を行う・官邸は生物兵器になりうる病原菌の研究のために大学という名目で研究施設を作ろうとしている・第二次大戦でドイツが使った神経ガス、ゲノム操作、などのキーワードも登場, 明らかに実在の団体がモデルとわかる描き方や宣伝で登場させた組織を、悪魔のように描き、名前だけ変えてフィクションですからと逃げ道を用意するのは卑怯だと映画製作陣の誰も思わなかったのだろうか。また追って続きを書きます。#新聞記者, 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。, 日本語が含まれない投稿、無関係なURL(スパム対策)、誹謗中傷、差別的な書き込みは表示されません。, 【お願い】転載は記事の3分の1未満まででお願いします。記事等を転載される場合は必ず当ブログのURLを直リンクでご紹介下さい。, ページの丸ごとキャプチャー、コピペ転載は禁止。写真の転載、動画への転載は一切お断りします。. 違法行為(罰金50万円)を教唆する真山勇一参院議員のツイートが物議, ExcelできないおじさんことワタナベマモルさんにLibreOfficeを教えたらブロックされ鍵垢になってしまった話. (c)2019『新聞記者』フィルムパートナーズ東都新聞の記者の吉岡エリカ(シム・ウンギョン)に、医療系大学の設立計画に関する極秘情報が届いた。 『新聞記者』85点 (100点満点中) 監督:藤井道人 出演:シム・ウンギョン 松坂桃李 ≪日本の社会派映画の到達点≫ インターネット上では、いつしか「加計学園追及チーム」と呼ばれるようになったネット … 本を読んだり、 アニメを見たり、 新聞記者 【評価:2.4/5.0】 【一言】 官邸主導と言われる現在。 これって本当に「政治批判映画」なの? 「官邸」と「メディア」という視点は面白い! “フィクション”としても微妙。 video = ''; 『新聞記者』(しんぶんきしゃ)は、2019年公開の日本映画。 東京新聞所属・望月衣塑子の同名の著作を原案にした、社会派サスペンスフィクション 。 若手女性新聞記者と若手エリート官僚の対峙と葛藤を … この検索窓で商品を検索してご購入されると以下略ちゃんに紹介料が支払われます。ご紹介料は参考書籍代として使わせていただきます。amzn_assoc_ad_type = "responsive_search_widget";amzn_assoc_tracking_id = "ikaryakucha02-22";amzn_assoc_marketplace = "amazon";amzn_assoc_region = "JP";amzn_assoc_placement = "";amzn_assoc_search_type = "search_widget";amzn_assoc_width = "auto";amzn_assoc_height = "auto";amzn_assoc_default_search_category = "";amzn_assoc_default_search_key = "";amzn_assoc_theme = "dark";amzn_assoc_bg_color = "324BC5"; 映画「新聞記者」ネタバレ レビュー…… 徳本@tokumoto0 さんのツイートまとめ, 【ブーメラン】民進・有田芳生氏が石井孝明氏に「基本的事実さえ確認できないジャーナリスト」と中傷も、確認できないのは有田芳生氏の方だった. 通常の官房長官記者会見では記者の質問は1人が2~3問で10分程度だが、2017年6月8日で望月は加計学園問題と伊藤詩織の訴えに関して、40分の時間をかけて23回の質問を繰り返したことで注目を浴びるよ … ブログを報告する, 『映画』や『アニメ』、『読書』や『美術館』などの思い出を残すために始めたブログです。完全に個人用なので読みにくかったらスイマセン!, 「官邸の影響」とか「政治の圧力」とかを描いたのは、普段目にするメディアを改めて問い注視する必要性, 台詞というツールは、制作者が「どう政治批判したいか」を如実に示している分かりやすい観点, 【映画】『新聞記者』:[酷評]これは《政治批判》でなく、単なるフィクション・サスペンス。, 【映画】『シャザム!』:純粋な子供心と容姿の”ギャップ”の《シャザム》が最高の笑いを届けてくれる!, 【映画】『バイス』:”影の合衆国大統領”=ディック・チェイニーはいかに絶大な権力を手にしたのか?, 【映画】『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』───静かな紙面の下で繰り広げられる激しい戦い, 【アニメ・映画】『劇場版 響け!ユーフォニアム~届けたいメロディ~』────輝く演奏に乗せ、本音を伝…, アニメ映画『泣きたい私は猫をかぶる』:キャッチーな感情がほっこりまぁるい猫アニメ!, 【”星”が主題のアニメ8作品】美麗な星空&宇宙と綺麗な物語を眺めてまったりしませんか?, 【映画】『囚われた国家』:レジスタンスを緻密に描く侵略SFはリアルながらも微々で地味。, 【映画】『サイコパス 3 FIRST INSPECTOR』:悪もシビュラも不在の中で正義も伏線も回収されず。, 【アニメ総括】2020春アニメ[11作品]まとめ:『BNA』の熱気最高!放送延期作が多くて残念...。. // ]]>, 映画を観たり、 [CDATA[ なんとオイルでもハンドクリームでもなく 望月衣塑子 『新聞記者』 角川書店〈角川新書〉、2017年10月12日。 isbn 978-4-04-082191-7。 ※2019年に映画化。『新聞記者 (映画)』を参照。 共著. 東京新聞所属・望月衣塑子の同名の著作を原案にした、社会派サスペンスフィクション[3][4]。若手女性新聞記者と若手エリート官僚の対峙と葛藤を描いている。, 2021年、米倉涼子の主演によりNetflixでシリーズドラマ化される予定[5]。映画と同じく藤井道人が監督[5]。, ジャーナリストの父親が誤報のために自殺した東都新聞社会部の若手女性記者・吉岡エリカは、総理大臣官邸における記者会見でただ1人鋭い質問を繰り返し、官邸への遠慮が蔓延する記者クラブの中で厄介者扱いされ、社内でも異端視されていた。, そんなある日、吉岡は上司の陣野から大学新設計画に関する調査を任される。極秘情報が記された匿名のファックスが社会部に届いたためだ。彼女が調査を進めた結果、内閣府の神崎という人物が浮上してくるが、その矢先、神崎は自殺してしまう。, 神崎の死に疑問を抱いた吉岡はその調査の過程で、内閣情報調査室の若手エリート官僚・杉原拓海と巡り会うが、彼は現政権に不都合なニュースをコントロールする立場でありながら、神崎の死に疑問を持っていた。神崎は彼の元上司だったのだ。立場の違いを超えて調査を進める2人の前に、ある事実が明らかになる。, 監督の藤井道人は、企画を持ちかけられた当時、新聞も読むタイプの人間ではなく、政治にも無関心だったために自信がなく、オファーを2回断っている[9]。製作段階では、新聞記者だけでなく、同じくらい官僚の人に念入りに取材してリアリティを追求したが、内閣情報調査室のことは誰に聞いても詳細はわからなかったと言う[9]。, 映画の内容から反政府というイメージを持たれかねないにもかかわらず、この難しい役の出演を承諾した松坂桃李に対して、その決断を評価する声があがった[10]。なお、松阪はこの映画を制作した制作会社The icon取締役の渡辺万由美が社長を務めるトップコート所属である。また、ヒロインの女性記者役に至っては引き受けてくれる女優が誰も居なかったため、しがらみのない韓国出身のシム・ウンギョンが選ばれたと報じられている[10][11]。, 映画監督の是枝裕和は、「これは、新聞記者という職業についての映画ではない。人が、この時代に、保身を超えて持つべき矜持についての映画だ」とコメントを寄せた[12]。, 映画公開日前後から公式サイトが断続的にサーバーダウンして閲覧が難しくなる状況が発生した。特定のIPアドレスからシステムを使用した集中的なアクセスを受けていると公式から説明があり、サイバー攻撃ではないかという疑いも持たれた[13]。, 配給会社によると客層は従来の中高年層が徐々に増えてきており、全国42の劇場で売り切れとなっていたパンフレットも1万部の増刷が決定したという。, 2019年6月28日に全国143館で公開され、最初の週末となる6月29日と翌30日の全国映画動員ランキング初登場第10位となり、公開3日間の観客動員数4万9,871人、興行収入6,233万1,930円を記録し、1週目(6月28日〜7月4日)は累計で観客動員数10万6,807人、興行収入1億2,920万9,860円を記録した。, 公開2週目の週末となる2019年7月6日と翌7月7日の2日間で観客動員数5万1,229人、興行収入6,485万8,230円を記録し、全国映画動員ランキングでは、10位から8位にランクアップした。また、初週末3日間の数字を2週目週末が上回り、動員対比102.9%、興収対比104.1%と好調な推移となった。, 2019年7月8日には、公開から11日間の累計で観客動員数17万2,127人、興行収入2億1,055万5,640円となり、累計興行収入2億円を突破した。, 日本アカデミー賞受賞後の凱旋上映も合わせた累計興行収入は6億円を突破した[23]。, 制作総指揮のひとり、河村光庸は『新聞記者』の制作中、望月衣塑子自身を追ったドキュメンタリー映画を企画。映画が公開された年の11月15日、森達也監督による『i-新聞記者ドキュメント-』が公開された。制作・配給はスターサンズ[24][25]。, 映画と同じ藤井道人の監督により、米倉涼子・主演で2021年にドラマ化[5]。Netflixオリジナルシリーズとして世界に配信予定[5]。, この項目には放送または配信開始前の番組に関する記述があります。Wikipediaは, https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geinox/256538, “Netflixオリジナルシリーズ「新聞記者」製作決定 米倉涼子が“新聞業界の異端児”に!”, “松坂桃李「こんな経験は初めて」 社会派サスペンス「新聞記者」に「言葉見つからず」”, https://www.cinemacafe.net/article/2019/03/11/60647.html, 映画「新聞記者」公開記念 「官邸権力と報道メディアの現在」を語るシンポジウム のチケット情報, “是枝裕和が「新聞記者」にコメント寄せる「保身を超えて持つべき矜持についての映画」”, 『新聞記者』にサイバー攻撃? 映画公式サイトがサーバーダウン「特定のIPアドレスから集中的なアクセス」, “新藤兼人賞2019、金賞はドキュメンタリー「東京干潟」「蟹の惑星」の村上浩康へ”, https://www.nikkansports.com/entertainment/news/201912110001086.html, http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2020/01/17/2020011780002.html, “神木隆之介、吉沢亮、横浜流星、橋本環奈らが新人賞「2020年 エランドール賞」発表<受賞一覧>”, https://web.archive.org/web/20200318012403/https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202002/CK2020021202000121.html, https://www.asahi.com/and_M/20191112/7262093/, https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=新聞記者_(映画)&oldid=80216517. )は非常に面白かったです! 政権からメディアへの圧力は絶対にあると思うし、その内容を説明的な部分も含めて描いた点は面白かったし、納得というか、一つの見方を知りました。, 原案が記者だからですかね。  ハフポストのインタビューで望月記者が「彼らは絶対に直接は圧力をかけないけど、新聞会社や人間関係を辿って影響を及ぼそうとする」という趣旨の発言をしていました。  私の個人的な知り合いからも似たような話しを聞いたこともあり、この点はほぼ確実なのではないかな、と思います。  フィクションとはいえ、その圧力の流れが見られたことは興味深いと感じました。一般の市民からは見えることのない、ある種「ブラックボックス」的な現状を映画という形で可視化した点は良かったと思います。  官僚の権力闘争の為の情報リーク、現政権維持の為の虚偽情報拡散、各報道メディアへの圧力と影響、個人的な私生活に入り込む官邸の魔の手。  近年では、本来は政治から独立し、チェック機能を担うはずの大手メディアまでもが現政権側の立場にあるといわれる現代日本。  実際に、ニュースを見て、あとはネットの情報とかも同時に参照すると、「報道すること/しないこと」の差が如実にわかることもあるし、あえて報道で触れない情報があるのも事実だと思います。  そんな中で、「官邸の影響」とか「政治の圧力」とかを描いたのは、普段目にするメディアを改めて問い注視する必要性を思い起こさせるものだったと思います。, 現安倍政権下での内閣が強い状況、官邸主導といわれる状況の中で、メディアを通した「政治批判“的”なこと」を描いた点は一定の評価ができると思います。  しかし、その描き方が気に食わないし、そこが失敗だと思うし、単なるフィクションの域を出ないと感じた点もここにあるのかな、と。  というのも、, ・官邸=悪・記者=正義 という構図が固定化しています。もちろん政治批判作品やプロパガンダ映画では当然の構成ですから、ここは問題ないと思います。  けど、その官邸=内閣の下に所属する「内閣情報調査室」という組織をまるで《悪党の手先》みたいにこき下ろし描いた点には腹が立ちました。 むしろこれこそ、印象操作の最たるものではないのでしょうか?, もう、ハリウッド映画と変わらない陳腐さなんです。(別にハリウッド映画が陳腐なわけではない) 『007』の 悪党:敵組織「スペクター」=内調 正義:スパイ「ジェームズ・ボンド」=女性記者 とか、『ハリー・ポッター』の 悪党;闇の魔法使い=内調 正義:ハリー・ポッター=女性記者 とか、『ミッション・インポッシブル』の 悪党:敵組織「シンジケート」=内調 正義:イーサン・ハント=女性記者 とか、そんな現実をフィクションと勘違いして脚色してしまった痛い映画と感じてしまいました。  内調は「暗い部屋でPCのキーボードを叩く」というハッカー感ある描写で情報操作や違法捜査をしていると徹底的かつ分かりやすく単純に描かれます。そこにいる官僚がさもロボットのように描かれたのは心底腹が立ちました。  悪vs.正義の構図を簡略化しすぎたからか、内調の描き方を強調したからか、海外アクション映画の定番構図を日本版に置き換えて、サスペンス風に編集しただけの陳腐さですよ。, (まぁ、むしろ海外映画の設定が現実に即しているようなリアル感があって凄い、という評価の仕方も出来ると思う気持ちもありますけどね。), 主人公の女性記者を演じたシム・ウンギョン。  彼女の著名度とか活躍度とか評判とかは一切分かりませんが、なんで韓国人俳優を起用したのでしょうか? 最初に一点明確にしておきますが、決して「嫌韓」とか「反韓」の思想が入っての感想ではないことを書いておきます。  普通に、映画に違和感を感じました。  日本の政治の真相を追う正義感に溢れた女性記者なのに、劇中ではカタコトの日本語で喋っていて、観ていてイライラしました。  通常の政治やジャーナリズムの世界ではバイリンガルが重要だろうし、カタコト日本語でも全く問題ないと思います。  けど、これは映画でフィクション。日本人記者が取材するほうが自然だし、流暢な説明をされた方が観ていてより物語の本質に迫れるのではないでしょうか?, 彼女の設定は「米国に生まれ、日本に来て記者をする」という謎の人生で、日本人父と韓国人母のハーフで、ジャーナリストだった父を追って日本に来た、というバックグラウンド。  なんでこんな面倒くさい設定にした?  別にちゃんとした理由が劇中で完結されていれば、韓国人だろうが何人だろうが起用して構わないのですが、こんなチープなものでは納得できません。  そりゃ、何かしら監督の思惑があるのかもしれません。  けど、いくら映画外のインタビューでその理由を語っても駄目で、映画本編中で「あぁ、この配役で正解だな」と観客が感じられる必要があるのではないでしょうか。  その点では、松坂桃李は素晴らしかったです! 内調に出向する官僚として、(映画内では)上からの指示で悪事に手を染めながらも、自身の正義観との間で板挟みになるという、難しい役を見事に演じていたと思います!  彼こそまさに、「あぁ、この配役で正解だな」と思わせた適役でした!, 劇中での内閣情報調査室のトップ・内閣情報官の発言。  これは映画.comとかFilmarksとかの映画レビューサイト等を覗くと多くピックアップされている台詞です。  この作品に限ると、台詞というツールは、制作者が「どう政治批判したいか」を如実に示している分かりやすい観点だと思います。, 確かに、劇中の台詞は印象的なものが多かったです。  特に内調関係者の放つ台詞はどれも、現代日本に噴出する問題を“内側から”発するという方向で強く印象に残るものでした。, という台詞も至極当然のものに聞こえますが、そのために情報操作を行っている姿と合わさると、怖いものを感じます。  一方で、女性記者の言葉は刺さりませんでしたね……。  先ほどのカタコト日本語という部分もあるし、それ以上になぜか「正義」を熱く語っている姿が痛いというか、冷たい視線を送らざるを得ないような、そんなキャラクター描写だったからでしょうか。  ただし、実際の現実の記者さん方がどんな思いで報道活動を行われているか、それは実際に現場を見たり聞いたりする必要があるし、素晴らしい記者さん方もたくさんいるので、これはあくまでも劇中での話です。, 映画の中身となる題材は非常にタイムリーでホットな話題ばかりで、観ていてとっても面白かったですし、場所によっては笑ってしまいました(笑)  森友学園問題を想起させる公文書改竄や虚偽答弁、加計問題を彷彿とさせる大学設置許認可関連、官僚や事務次官の辞任、さらには官僚の自殺まで。  いま、まさに現在進行系で話題となっている題材を所々に詰め込んだ点は面白かったし、これは映画やドラマのような媒体でないと決してできないことだろうな、と思いました。, それから、特別ゲスト?として、東京新聞の望月記者、元ニューヨーク・タイムズ紙東京支局長のマーティン・ファクラー、そして天下り問題で辞職した元文科省事務次官の前川喜平ら本人が出演。  ちょっと、さすがにコレには笑いました(笑)  いや、これは本当に凄いですよ! この点に関しては相当の拍手を送りたいです!!!, なんか、「政治」に関する感想だけになってしまいました。  感想の流れ的にこの展開が1番いいと思ったので。  なので、最後にちょこっと「フィクション映画」として観た時の感想を書いておきますね。  フィクション映画としては比較的面白かったと思いますよ。  少し乱暴で極端な言い方をすれば、「政府の陰謀に立ち向かう正義の記者」という構図でのサスペンス映画ですね。エンタメ性も非常に高いし、誰もが観て楽しめる作品だと思いましたよ! 官邸の隠す真実にたどり着いた時には、「おぉ、そういうことなのか」と強く思いましたし!  まぁ、だからこそ、ここまで延々と述べてきたことが頭にくるわけですけど(笑), 個人的には、この映画で1番印象に残っているのは、登場人物たちの台詞でした。  非常に端的に映画の趣旨を表わしていると思ったし、上の感想でも書いたように、「政権内側の立場」からの発言というのが、興味深かったです。  逆に言うと、制作者が「どう政治を批判したいか」が如実に現れるのが、この台詞なんだろうな、と。, ある意味では、こんなにも鋭い言葉をよく何度も発言するなぁと思いますよ。  あとは、 背景音声で流れた望月記者の, これらの台詞が印象的でしたし、この部分って制作者側が伝えたかった、描きたかったことなのではないでしょうかね。, 父親を自殺で亡くし、父の後を追うように日本の新聞ジャーナリストになった彼女は、「真実を解明する」という正義観と使命感に突き動かされるように取材と調査を行います。  政治部ではなく社会部に所属しているから、若干の動きやすさはあったのでしょうけど、少し自由すぎにも映った点が、現実感を薄めてしまっていたと感じました。  東都新聞に送られたFAXによる内部告発。  羊の目が塗りつぶされたイラストと共に、内閣府主導による特区への医療系大学の設置認可に関する資料が送付されます。  官邸肝いりの案件であろう内容に彼女が調査に乗り出すわけですが、この内容は見事に加計学園問題を彷彿とさせるもので、ゾッとしましたね。, 色々と調査して、経済特区を所管する都築への聞き込み等々も含めるも、なかなか謎解明の鍵は見つからず。  なんやかんや紆余曲折を経て杉原と出会い、事件解明へ手掛かりを掴む、と。  結構調査の部分は簡略化されて描かれていたイメージです。むしろ、同時並行的に進む政治問題への対処やSNSへの投稿の方がメインで描かれていたような気がします。  レイプ事件を揉み消した件ではTwitterに自身の考えを文章で強く載せ、さらに事件を嗅ぎ回っていることが内調に知られても屈せずに前に進んでいました。, もうひとりの主人公・杉原拓海。  外務省から内調に出向するも、自身の正義観との間で大きく揺れる姿が描かれますが、最終的な決断は、本当に大きなものになりました。  彼を通して描かれる内調の姿。  レイプ事件では被害者と野党勢力が繋がっていた、という人物相関図を捏造し、Twitterに一般ユーザーになりすまして投稿し世論操作。さらに新聞や雑誌をつかった情報操作や、公安と連携した一般人の身辺調査まで。  いわるゆた、「汚れ仕事」的なことが日常茶飯的に行われている現状、というものが描かれました。内調職員がロボットみたいな描かれ方をしたのには憤りを感じましたが、実際に行っていそうな内容に寒気がしました。, そして、外務省時代の上司・神埼の自殺。  神埼は外務省当時も文書改竄の汚名をかぶり、そして今回も国家権力の圧力に殺された、と捉えられる人物なわけですが、死んでまで「情報」を公開しようとしていた点が本当に凄いと思います。  内調で勤務する杉原にとって、自分が勤務する部署が尊敬する上司に泥をかぶせて殺したも同然の内容ですからめね。  実際、どうなんでしょう?  やっぱり官僚といえば自身の「昇進」を1番の利益と考える存在だし、「国家のため」でなく「所属省庁のため」という意識が強いのは事実です。  そんな中で、実際に上司に抗議したり、情報をリークしたりする人間っているのでしょうか?  あと、「出産」を巡る内容が怖い!  なぜか内調上司の多田が妊娠を知っているし、破水による帝王切開という予定にない出産にも関わらず多田が出産祝いを渡すとか、本当に怖い。  「俺は情報を持っている」ということを暗に伝える、マジで怖い男です。, 若干飛びますが、吉岡と杉原が接触。  そして、吉岡は神埼宅へ赴き、そこで「羊の絵」の正体、さらに大学設置の真相に突き当たります。  「羊」は「ダグウェイ」という米国で生物兵器の実験を行なう施設で起きた羊の大量死を扱ったノンフィクションの小説からで、神埼は新設医学系大学が軍事利用される、という最悪の事態を告発したかった、というもの。  ダグウェイの事件は実際にあったもので、軍事オタクとかオカルトマニアなら聞いたことはあるのではないでしょうか?  現実でも似たような話があったような気がします。大学の軍事利用に関しては、複数の大学が「自衛隊との提携をしない」との声明を発表したというニュースを見た記憶があります。  ただ、なんで神埼はこんな回りくどいことをしたのか……。普通にその内容を明記すればよかったのに……。, しかし、まだ証拠が足らない。  曖昧な状態で記事にすれば、すぐに政府によって「誤報」としてもみ消されるだけでなく、記者や会社の地位まで失墜しますから。  そして、杉原が都築の執務室へ潜入。  吉岡が外で足止め作戦を決行する間に、関連資料を入手し、吉岡の上司・陣野と内容の確認を行なう。  杉原が「僕の実名を出してください」と決意を表し、陣野が「よし、いこう」とゴーサインを出した瞬間は、嬉しくって少し胸が熱くなりました!, 吉岡のスクープが新聞の一面に!  こんなに大きく扱うとは思っておらずびっくりだし、陣野が「読売、朝日、毎日も追随している」と新聞社名の実名を出していたのには、さらに驚き!  しかし、そう簡単は幕が降りず。  多田に「お前じゃないよな」と伝えられる杉原。 情報の忘却を条件に外務省への帰還を提案されたり、吉岡にも電話をしたりと、最初から最後まで悪のボス的立ち位置は崩しませんでしたね。  ラストは、官邸前交差点で。  目が合う吉岡と杉原の2人、そして───。  暗転と静寂。  そしてエンドロール。  最後がどうなったか、というのは観客自身が考えるんですね。個人的には、杉原もまた自殺をするというのが、映画的には1番の結末だろうと思います。けど、あの場所では死なないかもな……。  あと、エンドクレジットを見ていて気が付きましたが、取材協力はやっぱり東京新聞なんですね。まぁ、原案が望月記者ですし。  この映画に関しては、なかなかスポンサーがつかない、なんて話も聞きますが、フィルムパートナーは「朝日新聞」に「イオン」に「KADOKAWA」ですか。  まあ、朝日新聞はハフポスト等で特集組んでるし、KADOKAWAは望月記者の書籍を出版してるし、(イオンは知らん)妥当メンバーなんですかね。, 世の中に不満があるなら自分を変えろ。それが嫌なら耳と目を閉じ、口をつぐんで孤独に暮らせ。それも嫌なら…攻殻機動隊S.A.C.1話「公安9課」, アニメ『攻殻機動隊 SAC」の第一話冒頭で草薙素子が発するこの言葉。この台詞としても有名だし、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』が元であることも有名ですね。, //

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